ソファーに座るのもいいけれど、やっぱり畳に寝転がってほっと一息つきたい…。
そんな思いから「リビングに畳スペースが欲しい」と考える人が増えています。
ただ、実際に取り入れてみると「掃除がしにくかった」「インテリアがちぐはぐになった」などの声もちらほら。
そこで今回は、リビングに畳スペースを取り入れる際のメリット・デメリットを整理し、後悔しないためのポイントをわかりやすく解説します。
新築リビングに畳スペースを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
近年、フローリング主流の住宅においても「畳スペース」をリビングに設ける家庭が増えています。
リビングは家族が集まり、日々の疲れを癒す場所。
その中に、素足でくつろげる畳があることで、空間の使い方や過ごし方に自然と変化が生まれます。
ここでは、リビングに畳を取り入れることのメリットについて解説します。
畳の最大の魅力は、なんといってもその「くつろぎやすさ」です。
畳の柔らかさは、床に座ったり寝転んだりする際に心地よさをもたらします。
これは、フローリングでは得られない魅力です。
特に、ソファーに座ることが前提の生活スタイルに疲れを感じている人にとって、畳の自然な感触は穏やかなリラックス効果をもたらします。
畳は、床に近い目線で過ごす子どもやペットにとっても、安心して過ごせる素材です。
クッション性があるため、転んでも怪我をしにくく、小さなお子さまのハイハイ期や歩き始めの頃にも適しています。
また、硬いフローリングと比べて、音の響きも抑えられるため、子育て世帯にとっては生活音のストレスを軽減する効果も期待できます。
さらに、ペットにとっても足腰にやさしい柔らかさがあり、爪が滑りにくいというメリットもあります。
和紙畳や樹脂畳といった傷がつきにくい種類も多く、ライフスタイルに合わせて選択すれば、より快適なリビングが実現するでしょう。
「畳=和室」というイメージを持つ方も多いですが、近年はデザイン性の高い畳や、洋風インテリアと調和しやすいカラー畳も登場しており、モダンな空間に自然に溶け込むスタイルが主流になりつつあります。
例えば、リビングの一角にフラット畳を敷くことで、空間にアクセントを加えられます。
また、インテリアの素材感を揃えることで、全体に統一感をもたせることも可能です。
グレー系やベージュ系のカラー畳は、ナチュラルや北欧風の内装と相性抜群。
インテリアの幅もぐっと広がります。
和の要素をあえて部分的に取り入れることで、落ち着きと温かみを感じられる空間に仕上がります。
畳を取り入れることで、日常に「ゆとり」や「静けさ」といった、視覚だけでなく心理的にも豊かな価値が加わるのです。
い草や和紙など、畳には自然素材を用いたものが多く、空間にナチュラルな温かみを与えてくれます。
見た目だけでなく、ほんのり香るい草の香りや、呼吸するように湿度を調整する性質が、室内をより快適に保ってくれるのも特徴です。
い草の畳は湿度を調整する機能があり、季節を問わず快適な空気環境を保ちます。
また、畳は音を吸収する効果もあるため、テレビの音や足音が響きにくく、静かで落ち着いた空間を演出することにもつながります。
畳スペースのもうひとつの大きな魅力は、「用途を限定しない」柔軟さです。
リビングの一角に畳を取り入れることで、そこが日中は子どもの遊び場になり、夜には布団を敷いてゲスト用の寝室になり、時には大人の昼寝スペースになるなど、家族の暮らしに合わせてさまざまな使い方が可能です。
テーブルを置けば和風ダイニング、座布団を置くだけで茶の間としても使えます。
ライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に役割を変えていけるのは、畳ならではの強みといえるでしょう。
畳のあるリビングは、多くの魅力がある一方で、事前に知っておくべき注意点も存在します。
「なんとなく憧れて設置してみたけど、思ったより不便だった」と後悔するケースもあります。
ここでは、リビングに畳を取り入れるにあたってのデメリットについて解説します。
畳は自然素材でできている分、フローリングに比べてお手入れの手間がかかる点は否めません。
ホコリがたまりやすく、掃除機をかける方向や頻度にも気を使う必要があります。
また、畳の目にゴミが入ると取りにくく、掃除機では完全に取り切れないことも。
さらに、数年に一度は畳の表面を裏返したり、新しいものに交換したりといった定期的なメンテナンスが必要です。
特に、い草の畳は日焼けや摩擦もしやすいため、長く美しく使うにはある程度の手間とコストを見込んでおくと良いでしょう。
畳の風合いは和の要素が強いため、家具や内装とのバランスに悩む方もいます。
ナチュラル系のインテリアとは比較的相性が良いものの、モダン・北欧・インダストリアルなどのテイストと組み合わせる際には、色味や素材感に工夫が必要です。
また、畳スペースだけが浮いてしまい、リビング全体に統一感がなくなるという声もあります。
畳の色や形、縁のデザインまでこだわることで改善できますが、インテリアに対して明確なイメージがないと、仕上がりがちぐはぐになりやすいです。
リビングの一部に小上がりの畳スペースをつくる場合、数十センチの段差が生じます。
この段差が、日常生活におけるちょっとした危険につながる恐れがあります。
特に、小さなお子さまや高齢の家族がいるご家庭では、転倒やつまずきのリスクに注意しましょう。
また、段差があると掃除ロボットが使えず、家具の移動がしにくくなる場合もあります。
フラットな畳にするのか、小上がりにするのかを選ぶ際は、見た目や収納スペースの有無だけでなく、家族全員の使いやすさや安全面も含めて検討しましょう。
畳のあるリビングに憧れを持つ方は多いですが、「とりあえず畳を入れておけば落ち着いた空間になるだろう」と感覚的に取り入れてしまうと、あとで「思っていたのと違った」と後悔することも。
実際に暮らしの中で心地よく使うには、目的や使い方、そしてデザインへのこだわりまでしっかり検討することが大切です。
ここでは、後悔しない畳スペースのあるリビングをつくるためのポイントについて解説します。
まずは、「なぜリビングに畳スペースがほしいのか?」という目的を明確にすることが大前提です。
例えば、「子どもの遊び場にしたい」「横になって昼寝をしたい」「来客時に布団を敷けるスペースがほしい」といった具体的な目的を挙げてみましょう。
そうすることで、畳の広さやレイアウト、段差の有無など、必要な仕様も見えてきます。
逆に、「なんとなく落ち着きそうだから」「SNSを見ていいなと思ったから」といった曖昧な動機だけで決めてしまうと、後々「あまり活用できていない」「家具の配置に困る」など、ミスマッチの原因になってしまいます。
目的が決まったら、次は「どのように使うのか」を具体的にイメージしてみましょう。
・誰がいつ、どのように使うのか
・座布団やローテーブルは必要なのか
・テレビとの距離はどうか
・収納はどうするか(おもちゃ・布団など)
など、できるだけ生活の中での使い方をシミュレーションしてみると、必要な広さや形、位置が自然と見えてきます。
こうしたイメージを元にプランニングすることで、「使いにくい」「掃除が面倒」「動線の邪魔」といった後悔を防げるでしょう。
畳というと、緑っぽい色に縁がついた昔ながらのものというイメージがあるかもしれません。
しかし、近年はカラー畳・縁なし畳・樹脂製や和紙製の畳など、選択肢がとても豊富です。
その中で、自分たちのインテリアに合う色・質感をしっかり選ぶことが、リビング全体の統一感や満足度に直結します。
また、素材によって耐久性や手入れのしやすさも大きく異なります。
小さなお子さまがいる家庭であれば、汚れに強く傷みにくい素材を選ぶことで長く快適に使えるでしょう。
「とりあえず無難な畳を選ぼう」は後悔のもとです。
納得のいく選択をしましょう。
実際に、リビングに和室を取り入れたお客様の声をご紹介します。
▼詳しくはこちら:“和室のある広々リビングに、家族や仲間たちが集う楽しい住まい”
リビングの一角に畳スペースを設けることで、家族が集まる場所としての機能性と、和の雰囲気を兼ね備えた空間が実現されています。
「家族みんなが気持ちよく過ごせる畳スペースをつくりたい」「インテリアも妥協せず、理想のリビングを仕上げたい」そんな思いをお持ちの方は、ぜひはやま建設にご相談ください。
ご家族のライフスタイルに合わせたご提案はもちろん、空間全体のコーディネートや素材選びまで、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートいたします。
理想の畳のあるリビングを一緒に形にしていきましょう!