「犬が走り回れる庭が欲しいね」「お留守番の時間も安心できる空間にしたい」
このように愛犬との暮らしを前提に、新築住宅を計画する方が増えています。
しかし、どんな間取りが良いのか、床材は何を選べば良いのかなど、初めての家づくりには不安がつきものです。
そこで今回は、愛犬との暮らしを大切にするご家族のために、住まいに取り入れたい工夫や設計のポイントをわかりやすく紹介します。
人にも犬にも、ずっと心地よい家を一緒にかたちにしていきましょう。
愛犬と安全に暮らしていく家をつくるためには、犬が好きなことと苦手なことを理解しておくことが大切です。
すでに現在ワンちゃんと暮らしているという方は、よくご存知かもしれませんが、改めて確認してみましょう。
犬にとってお散歩は、単なる運動の時間ではなく「においをかぎ」「外の世界とふれあう」大切な刺激の場です。
地面の感触や風のにおい、他の犬や人との出会いなど、日々違う発見があります。
たっぷり外遊びができると、ストレス解消にもなり、心身ともに健康を保つことができます。
犬はもともと巣穴で暮らしていた動物です。
そのため、天井が低く囲まれた空間に安心感を覚えます。ベッドの下やテーブルの脚元、クレート(ハウス)など、狭くて静かな場所は落ち着けるお気に入りスポットになることが多いです。
家の中にも「自分だけの隠れ家」を用意してあげましょう。
犬は社会性の高い動物で、何よりも大好きなのは「飼い主と一緒に過ごす時間」です。
特別な遊びをしなくても、そばにいるだけで安心し、信頼が深まります。
愛犬とのふれあいの時間は、犬にとって最大の幸せであり、絆を育む大切な瞬間です。
雷、花火、掃除機、インターホンなど、犬にとって予期しない大きな音は非常に恐怖を感じさせます。
音に敏感な犬ほどストレスを抱えやすく、震えたり隠れたりすることもあります。
防音対策や静かな避難場所の確保が、安心して過ごすための鍵です。
長時間ひとりで過ごすことは、多くの犬にとって苦手なことです。
社会性が高いため、孤独や不安を感じやすく、無駄吠えや破壊行動の原因になることもあります。
お留守番の前後にはたっぷりスキンシップを取り、安心できる環境づくりを心がけましょう。
犬は人間のように汗で体温調整ができないため、暑さ・寒さに非常に弱いです。
特に夏の熱中症や冬の冷えすぎは命にかかわることもあります。
室温管理をしっかり行い、快適な空間を保つことが、健康を守るうえでとても重要です。
愛犬と一緒に安全に暮らしていくためには、どのような間取りにすれば良いのでしょうか?
ここでは、理想の家づくりにおける間取り・設計のポイントについて解説します。
犬にも「自分だけの安心できる場所」が必要です。
リビングの一角や階段下などに、落ち着いて過ごせるスペースを用意してあげることで、ストレスの少ない生活が可能になります。
ケージやクレートを置けるだけでなく、周囲の照明や動線にも配慮して、静かにくつろげる環境を整えましょう。
散歩帰りに足を洗ったり、汚れた体をサッと拭いたりするためには、玄関近くに足洗い場やペット用のシンクがあると非常に便利です。
お湯が使える設備なら、寒い季節でもスムーズにお手入れができます。
これにより、飼い主の負担も軽減され、室内を清潔に保ちやすくなります。
リビングから直接出入りできる庭やテラスは、愛犬の運動不足解消にぴったりです。
安全性の高いフェンスや滑りにくい地面材を採用することで、安心して自由に遊ばせることができます。
小型犬でものびのび過ごせる“プライベートドッグラン”があれば、外出できない日でも満足感を得られます。
家の中をグルグルと移動できる“回遊動線”は、犬にとっても魅力的な構造です。
リビング、キッチン、ワンちゃん用スペースなどを行き来できる間取りにすることで、適度な運動や探索ができ、退屈しにくくなります。
運動量が多い犬種や若い犬にもおすすめの間取りアイデアです。
リード、おやつ、フード、お手入れグッズ、洋服など、犬に必要なアイテムは意外と多く、収納場所に困りがちです。
そこで、玄関やリビング付近に専用の収納スペースを設けておくことで、使いたい時にサッと取り出せ、散らかりにくい暮らしが実現します。
生活動線上に設けるとさらに便利です。
ワンちゃんと一緒に暮らす際には、いくつか安全面において注意しなければならないことがあります。
思わぬ怪我・事故を防ぐためにも、以下のポイントを取り入れてみましょう。
犬にとって滑りやすい床は、転倒や関節への負担の原因になります。
特にフローリングは要注意で、日常の動きで滑ってしまうこともあります。
例えば、クッションフロアや滑り止め加工のフローリング、コルク材などがおすすめです。
このような素材であれば、足腰への負担を軽減し、安心して歩き回れる空間になります。
高い段差や急な階段は、犬にとって転落やケガのリスクが高くなります。
スロープを設置したり、床の高低差をできるだけなくしたりすることで、特にシニア犬や小型犬にも優しいバリアフリーな環境が実現します。
上り下りの多い場所には、滑り止めマットを敷くのも効果的です。
緩やかな段差や滑り止め防止は、将来自分たちの生活においても便利なものとなるでしょう。
玄関や階段、キッチンなど、犬が入ってほしくない場所にはペットゲートやフェンスを設置することで安全性が高まります。
留守中の誤飲や誤侵入、転落などを未然に防ぐことができ、飼い主の不安も軽減されます。
最近は、見た目がすっきりしたインテリアに馴染むデザインも多く、家全体のバランスも取りやすいです。
犬の視線や頭の高さに家具の角があると、動き回る中でぶつかってケガをする恐れがあります。
特に目や顔をぶつけやすい高さのテーブルや棚にはコーナークッションを付けたり、丸みのある家具を選んだりするのが安心です。
また、背の高い家具が倒れないようしっかり固定しましょう。
犬は暑さ・寒さ、そして音に敏感な動物です。
断熱性の高い家にすることで夏の暑さや冬の冷えを防ぎ、エアコン効率も向上します。
さらに、防音性のある窓や壁材を取り入れることで、外の騒音や雷などから犬を守れます。静かで快適な環境は、犬の心の安定にもつながります。
はやま建設の安全で快適な住環境については、こちらをごらんください。
家族の一員である愛犬が、いつまでも健やかに暮らせる家をつくりたい——そんな想いをはやま建設は全力でサポートします。
滑りにくい床材、バリアフリー設計、専用の足洗い場や収納スペースなど、犬との暮らしに必要な配慮を細部まで形にします。
さらに、断熱性・防音性の高い住まいで、愛犬が音や気温のストレスを感じにくい環境も実現可能です。
ご家族と愛犬が安心して笑顔で暮らせる理想の住まいを一緒に実現しませんか?